音楽がいいスマートフォンのゲームアプリについて考察してみた(3) 【雑感】


スマートフォンのゲームアプリに使われている音楽についての考察第三弾です。

前回は『パズル&ドラゴンズ』をやってみたと書きましたが、更にアンケートで挙げられていたアプリをいくつかやってみました。というところでのゲームの印象は、操作が簡単で画面は綺麗というところでした。

http://www.gungho.jp/pad/

物理的なボタンが少ないので当然ではありますが、昔のゲームとはずいぶん違いますね。それに伴って音楽の役割もなんとなく変わっているように感じます。

はい、それでは本題に入ります。

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音響的な考察

では、スマートフォンでの音楽の音響面について考察してみます。iPhoneを基準にして書いていますので、そのつもりで見てみてください。

http://www.apple.com/jp/iphone/

通常スマートフォンでゲームをする時には、スマートフォン本体のスピーカーから出る音を聴くことになります。iPhone4Sの場合は、本体下面の右にある金属製の網のところです。

その場合の特徴としては、ステレオではないこと、低音がほとんど出ないことなどがあるかと思います。ざっくり言って、良い音とは言えません。

楽曲制作者がスマートフォン以外の再生機器で再生されるのと同じように各音色作りにこだわったとしても、その意図通りに再生されることはまず無いと思います。なので、それを見越して、「スマートフォンのスピーカーで意図通りの音に聴こえるように」こだわって作ってる場合もあるかもしれません。

あと、ヘッドフォンやイヤフォンを使う場合もあります。制作者からするとこれがある意味やっかいですね。この場合、スマートフォンのスピーカーよりも格段に良い音で聴こえると思います。

この場合、聴こえてくる音楽の音質が低いとゲームも興ざめしちゃいますね。となると先程の「スマートフォンのスピーカーで意図通りの音に聴こえるように」作ってるということは無く、ヘッドフォンで綺麗に聴こえるように作っているのかもしれません。結局どっちなんだ??

音質の良い外部スピーカーを使ってゲームをやっている方は・・・まさかいませんよね? いえ、いらっしゃったとしてもいいんですけど、恐らく制作者としてはそれを意図していないと思われますので、あまりオススメは出来ないなと思ったりします。もちろん音楽制作系アプリの場合にはその限りではありませんが。

音響面は大きく変化しています

ところで、ファミコン時代は同時発音数が4音まで(3音でしたっけ?)などという制限がありました。しかもリアルでは決して無いあのピコピコ音を使ってオーケストラ的な音楽などを表現したりしなければいけなかったわけで、当時の制作者の方々はかなりの工夫をして良い音楽に聴こえるようにしていたようです。音色や音響的な面で勝負できない以上、メロディの良さや打ち込みの工夫などで勝負していたんですね、たぶん。(推測ですみません。)

現在のスマートフォンではどんな音でも使えます。ほぼ制限なしです。それだけにメロディ重視での勝負とはならず、いかにスマートフォンの再生環境に合わせて音質を整えるか、音響的にどういった編集処理をするかも考慮しなければいけないのではないかなと思います。

そんなわけで、昔には昔の制限が多かったことによる工夫や苦労が、今は今で制限が少なくなった(自由度が増した)ことによる苦労があると思います。

音響面についての考察をするはずが、音楽制作面についてや昔と今の比較についても触れてしまいました。

でもこう考えていくと、ゲームで使われている名曲も、やはりこだわりを持って作られているということが判りますね。それを踏まえて、表には出てこない音楽制作者に感謝してみると、その方々も喜ぶのではないかと思います。

気になるキーワードPart3

ここからは気になるキーワードのラストです。

ゲームらしい、複雑ではなくわかりやすい音楽なので別の作業中も頭に流れてきます

ゲームのBGMは繰り返しなので、頭に残りやすいですね。判りやすいメロディだったりするとなおさらです。「ゲームをする→音楽が頭に残る→ゲームしてなくても音楽が頭に流れる→ゲームをしたくなる→ゲームをする→・・・」というスパイラルもありそうです。

日本人としてはどこか懐かしいような、落ち着く感じもありつつ、でも優雅でもある、和風な景色によく合っているステキな「和」な音楽

「ジャパネスク」という和を題材にしたアプリについてです。最近私も必要が合って和風の音楽を作っていたので、興味がありダウンロードしてやってみました。ゲーム中の三拍子の音楽が心地よいですね。和楽器だけを使った音楽というわけではありませんが、和なイメージそのものです。

聞いた瞬間はるか少年時代へとトリップしかねません

そうなんですよね。ゲーム音に限らず学生時代にCD(最近ならMP3)を買って何度も聴いた曲などもそうですが、音楽を聴くとその頃の記憶が蘇ってきませんか? 楽しい記憶も辛い記憶も、音楽を聴くことで思い出すことってありますね。音楽の力ってすごいなと思います。

ちなみにこの声は『ファイナルファンタジー オール ザ ブレイベスト』という、ファミコン時代からの超有名RPGのリメイクのものについてです。FF世代=ドラクエ世代な私としてすごく興味あります。まだダウンロードまではしていないので、今度やってみようと思います。

http://www.jp.square-enix.com/ff_atb/

さいごに

というわけで、考察の第三弾でした。

いかがでしたでしょうか?

もしご意見やご質問などありましたら、ぜひコメント等ください。

冒頭にも述べましたが、スマートフォンのゲームはタッチが基本ということもあり、操作系が簡単なものが多いですよね。そうすると、ある意味では音楽の重要性が増すということも言えるのではないかと思います。(無理矢理かもしれませんが。)

あと、音響の考察の部分で、楽曲の制作者と音響の調整(マスタリングでしょうか)をしている人が違う場合もあるよな~と今気づきました。それぞれの段階をエキスパートが担当するので、とてもクオリティが高くなりそうですね。逆に一人で制作した場合は、楽曲全体に統一感みたいなものが出そうな気はします。

いずれにしても、音楽が印象的なゲームの楽曲は相当なこだわりを持って作られていると思います。

スマートフォンのゲームはインターネットや専用アプリで検索するとすごくたくさん出てきますね。この瞬間にもどんどん増えていると思います。

あまり音楽に注目していなかった方も、ゲームをする時にはその音楽に耳を傾けてみると面白い発見があるかもしれません。

この考察はここで一旦区切りとさせて頂こうと思っています。また何か新しい発見があった時には第四弾を書くかもしれませんので、期待しないでお待ちくださいね。

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