WaveError 信号劣化度の比較(5) OGG Vorbis 【やってみた】


前回、SoundEngine(音量調整)の信号劣化度の違いを比較しましたが、今回は、Ogg Vorbisエンコードのビットレート毎の違いを比較してみたいと思います。前回同様SoundEngineWaveErrorを使って、エンコード前のWAVEファイルとエンコード・デコード後のWAVEファイル間の信号劣化度を測定します。

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信号劣化度の測定

サンプル音としては、WaveGeneratorで生成したピンクノイズ(自然界によくありふれている音)を使用します。フォーマットは、100秒、44.1kHz/16bit/ステレオです。周波数特性はこのような感じ。周波数帯域全体に渡り成分を含み、高域に行くに従い減衰しているのがわかります。

pink_noise_spectrum.gif

エンコード・デコードはSoundEngine(ogg.dll、vorbis.dll、vorbisfile.dll、vorbisenc.dll)を使ってみました。以下ビットレート毎の信号劣化度(Average Fixed Mode)の結果を紹介します。

64kbps Quality 0.0

oggではかなりの低ビットレート。

         MSE: -18.51 dB
   Power MSE: -26.14 dB
Spectrum MSE: -23.45 dB

信号劣化度(MSE:二乗誤差平均)は、-18.51dB。この値が低いほど原音に近いことを示します。周波数特性はこのような感じ。

64kbps.gif
 

96kbps Quality 0.2

若干低ビットレート。

         MSE: -20.40 dB
   Power MSE: -27.92 dB
Spectrum MSE: -26.31 dB

信号劣化度は、-20.40dB。64kbpsより改善されています。周波数特性はこのような感じ。

96kbps.gif
 

112kbps Quality 0.3

Ogg Vorbisの標準ビットレート。CD品質とのこと。

         MSE: -21.19 dB
   Power MSE: -28.68 dB
Spectrum MSE: -27.30 dB

信号劣化度は、-21.19dB。96kbpsよりさらに改善されているようです。周波数特性はこのような感じ。

112kbps.gif
 

128kbps Quality 0.4

よく使用されるビットレート。CD品質。

         MSE: -22.06 dB
   Power MSE: -29.52 dB
Spectrum MSE: -27.31 dB

信号劣化度は、-23.75dB。128kbpsよりさらに改善されているようです。周波数特性はこのような感じ。

128kbps.gif
 

192kbps Quality 0.6

少し高めのビットレート。

         MSE: -28.52 dB
   Power MSE: -35.70 dB
Spectrum MSE: -30.72 dB

信号劣化度は、-28.52dB。128kbpsよりさらに改善されているようです。周波数特性はこのような感じ。

192kbps.gif
 

320kbps Quality 0.9

高めのビットレート(Ogg Vorbisの最高は500kbpsのようです)。

         MSE: -35.69 dB
   Power MSE: -42.85 dB
Spectrum MSE: -37.28 dB

信号劣化度は、-35.69dB。192kbpsよりさらに改善されているようです。周波数特性はこのような感じ。

320kbps.gif

信号劣化度で比較すると同ビットレートでは、MP3(午後のこ〜だ CBR)よりは同じかちょっと悪いぐらいです。ただ、周波数特性の劣化度でいうとOgg Vorbisの方が品質がよいという結果になっています。

次は、MP3(iTunes CBR)について見てみようかと。

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