前回、ボーカルカットの簡単な使い方について説明しましたが、今回はパラメーターを曲に対して最適に設定する手順を紹介します。
1.パラメーターをリセット
まずは、下の画面のようにパラメーターをリセットします。これは、HPFを最大にし幅を100%にしカットを-96dB、効果/原音を100%、音量を0.0dBにしたものです。
2.LPFを設定
次にプレビューしながらLPFの値を変えて行きます。ボーカルが聞こえるか聞こえないかのぎりぎり値に設定します。150〜350Hzぐらいになるでしょうか。より高く設定した方が低音の音質を保持できますし、より低く設定した方がボーカルを確実にカットできます。ということで、ここら辺はプレビューしながら最もいい値を決定して下さい。
なお、スピーカーよりもヘッドホンで調整する方が設定しやすいかと思います。
3.HPFを設定
次にプレビューしながらHPFの値を変えて行きます。ボーカルが聞こえるか聞こえないかのぎりぎり値に設定します。8000〜16000Hzぐらいになるでしょうか。より低く設定した方が高音の音質を保持できますし、より高く設定した方がボーカルを確実にカットできます。ということで、ここら辺はプレビューしながら最もいい値を決定して下さい。
定位は大抵0%(中央)でいいので飛ばします。
4.幅を設定
さらにプレビューしながら幅を設定していきます。ボーカルが聞こえるか聞こえないかのぎりぎり値に設定します。30〜50%ぐらいになるでしょうか。場合によっては、それ以上にしないと効果がでない場合があります。
ボーカルは取れるがボーカルのエコーやリバーブが取れない場合もあります。また、コーラスだけを残すといったことも値によってはあるでしょう。
5.カットを設定
プレビューしながらカットを設定していきます。ボーカルの除去効果が変わらない程度に設定します。-72〜-24dBぐらいになるでしょうか。小さい方が除去効果は大きく多き方が音質を保持することができます。大抵ある程度以上は下げて効果がわからなくなるので、そこら辺の値に設定します。
6.効果/原音を設定
ここまでの設定でプレビューして音質がいまいちの場合には、原音を混ぜることでそれをごまかします。90%〜100%の間に設定するとよいでしょうか。
7.音量を設定
プレビュー時にレベルメーターがレベルオーバーする(0.0dBに達してしまう)ようなら音量を少し下げてレベルオーバーしないようにして下さい。
以上で設定完成です(もし気になる点があればもう一度設定を修正して下さい)。OKボタンを押して処理を進めて下さい。各パラメーターの詳細は、ボーカルカットを参考にして下さい。
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