WMAファイル(Windows Media Audio)はMP3などと同じように圧縮音声ファイルの一種です。聴感上の音質を音楽CD並みに保ったまま非圧縮のファイルと比べてサイズを1/20程度まで小さくすることができると言われています。
WMAの特徴
圧縮性能
WMAはマイクロソフトが開発した音声圧縮フォーマットです。非可逆圧縮形式の他、近年ではWMA Losslessという可逆圧縮形式フォーマットも誕生しました。
WMAはMP3では同ファイルサイズで比較すると、WMAの方が聴感上良い音で再生できるようです。VBR(可変ビットレート)形式にも対応し、一定の品質で圧縮することができます。VBRについては音声・動画変換におけるCBR/VBR/ABRの違いとはをご覧ください。
様々な機能
WMAは標準でデジタル著作権管理(DRM)にも対応しており、著作権保護機能を持たせることができます。このことから、多くの企業が有料音声コンテンツを配信する際にWMAを採用し、WMAは広く普及しました。
また、WMAはストリーミング配信することもでき、ファイルをダウンロードしながら再生することもできます。
ポータブルプレイヤー対応
WMAはMP3と並んで多くのポータブルオーディオプレイヤーで再生可能です。WMA対応プレイヤーの例としてソニーのウォークマンやパナソニックのD-Snapなどが挙げられます。
AppleのiPodではWMAは再生できませんが、Windows版のiTunes 4.5以上ではWMAをMP3やAACに変換することができます。
他の非可逆圧縮フォーマット
Ogg Vorbis以外の非可逆圧縮フォーマットには次のようなものが挙げられます。
- MP3(MPEG 1 Audio Layer 3)
- AAC(Advanced Audio Coding)
- Ogg Vorbis
- ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)
対応アプリケーション
再生
- Windows Media Player(Windows)
- Flip4Mac (Mac, DRMコンテンツの再生は不可)
変換
- Windows Media エンコーダ 9 シリーズ
- Windows Media 8 エンコード ユーティリティ (Windows, コマンドラインから利用), SoundEngineでの使用方法はSoundEngineでWMAエンコードをご覧ください。
- iTunes (Windows, ver 4.5以上でデコードのみ対応。WMAからMP3に変換、WMAからAACに変換可能)
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