Mac OS X 10.4から新しく追加されたSpotlightとDashboard。遅いマシンでは少しでも処理速度や空きメモリ領域を稼ぐためにこれらをoffにしたい場合があると思います。今回はその方法について2つほど紹介します。
Disable Tiger Features
SpotlightとDashboardをoffにするには、Disable Tiger Featuresを使うと便利です。ダウンロードしてディスクイメージをマウントした後、ディスクごと任意の場所にコピーします。そしてDisable Tiger Featuresを起動します。すると下のようにターミナルを起動する旨を示すダイアログが現れるのでOKを選択します。
すると今度は管理者パスワードを入力する必要があるという内容が書かれたダイアログが現れるのでこれもOKを選択します。ターミナルが起動し、パスワード入力を求められるのでパスワードを入力します。
パスワード入力して数秒後、下の設定ウインドウが使用できるようになるので、Spotlight Controls及びDashboard ControlsのDisableボタンを押します。Spotlight Controlsの設定を変更すると再起動を求めるダイアログが出てくるのでDashboardからDisableにすることをお勧めします。
コンピュータを再起動するとSpotlightとDashboardがoffになります。
TinkerTool
Dashboardをoffにするもうひとつの方法としてTinkerToolというソフトを利用する方法をご紹介します。このソフトは他にもスクリーンショットのフォーマットの変更やDockの位置のアピアランスの変更など多くの機能を備えています。また日本語にも対応しています。
TinkerToolでDashboardをoffにするには「一般」タブのDeactivate Dashboardをチェックします。その後、再ログインするとDashboardがoffになります。
結果
DashboardやSpotlightをoffにするとどの程度パフォーマンスが向上するのでしょうか?
Dashboard
アクティビティモニタで調べたところ、Dashboardに相当するプロセスが見つけられませんでした。
Dashboard本体自体は常駐したりメモリを消費したりしないようです。実はDashboardはDockの機能の一部です。実際、Dashboardモードにしてウィジェット管理等を行うとDockの実メモリが約3MBから約6MBに増加しました。その後Dashboardモードから復帰しても実メモリは解放されず6MBのままでした。このように、Dashboardモードを使用した場合には効果がありますが、普段からDashboardを使わないユーザにとってはoffにしても特に意味は無いようです。
Spotlight
一方、Spotlightの場合は常駐しているmdsは約2.1MB、非常駐のmdimportが2.3MBのメモリを消費していましたが、offにすることにより、これらプロセスが動くことは無くなりました。空きメモリの確保という目的以外にも、Spotlightのプロセスは日本語解析プロセス(LAServer)と共に暴走するという報告が多数ありますので、Spotlightを全く使わない場合はoffにしておくのが良いかもしれません。