SoundEngineのグラフィックイコライザー 【チュートリアル】


前回に引き続き、イコライザーの説明を行います。今回は実際にSoundEngineのグラフィックイコライザーでイコライザーの効果を確認します。

スポンサーリンク

なお、今回は説明のためランダムノイズにイコライザーをかけてみました。

noise

ランダムノイズを再生してみると、TVの放送終了後のような「サー」という音が聴こえます。このランダムノイズのスペクトルはフラットになることが知られています。実際にスペクトラムアナライザで確認すると、ほぼフラットなのがわかります。スペクトラムアナライザの詳細については音の周波数スペクトルを参照してください。

パラメータを変更する

パラメータを変更するにはツマミをドラッグするか、ツマミの下のボックスをダブルクリックして直接数値を入力します。ここでは1kHzのツマミを12.0にします。

eq_param.png
 

プレビューする

SoundEngineでは、聴きながらエフェクトの効果を確認(プレビュー)することができます。プレビューするには「PreView」ボタンを押します。

eq_preview.png

イコライザー処理された音が再生されます。再生音量が大きすぎる場合は自動音量調節ボタンをチェックすると自動で音量を下げてくれます。手動で音量を変えるには「ボリューム」つまみで調節してください。

eq_auto_vol.png

さて、プレビューしてみると少し篭ったような音に変化したのがお分かりでしょうか?わかりにくい場合は1kHzのツマミを調整してさらに音量を上げてみましょう。

聴き比べてみる

エフェクト処理前後での違いを確認したい場合はバイパス機能を使うと便利です。バイパスをオンにすると、エフェクトウインドウを開いた状態でもエフェクト処理前の音を再生することができます。

eq_bypass.png

聴き比べてみると、音の変化がよりはっきり分かると思います。

スペクトラムアナライザーで見る

ここで、スペクトラムアナライザーで音の周波数特性がどのように変化したかを見てみましょう。スペクトラムアナライザーを開いた状態でプレビューを行うとイコライザー処理ごのスペクトルを確認することができます。

sp_1khz_up.png

1kHzを中心として、スペクトルが盛り上がっています。このことから、イコライザーによって1kHz付近の音量が増大(ブースト)されたのが分かります。

逆に1kHzのツマミを-12.0に変えると、1kHzを中心に凹みができます。

sp_1khz_down.png

さらにパラメータを変えてみる

1kHz以外のパラメータも変えてみましょう。スペクトラムアナライザーを表示し、プレビューしながらパラメータを変えると始めフラットだったランダムノイズのスペクトルに凸凹ができていくのが分かります。

eq_up_down.png
 

まとめ

このように、イコライザーを使うと特定の周波数領域の音量を調整することができます。イコライザーを上手く使うことで音を好みの聴きやすさに変えたり、音が人に与える印象を変えることができます。今後は具体的に色々な音にイコライザーをかけてみながら、さらにイコライザーの使い方について勉強していく予定です。

スポンサーリンク
カテゴリー: チュートリアル   タグ: ,   この投稿のパーマリンク