SoundEngineのボーカルカットを使ってベースやバスドラムなどをカットすることができます。今回は、一度ベースとバスドラムをカットし新しいフレーズをミックスして再構築(リミックス)するという方法を紹介します。
1.低域カット
通常ボーカルカットは、歌声や音声を除去するのに使用しますが、これを応用してベースやバスドラムなどもカットすることができます。ボーカルカットのライブラリーの中に「低域カット」というものがあるので、今回はそれを使用します。
サンプルとして次の曲(High-Resolution)を使いました。
上の「低域カット」の設定でボーカルカットを行うと次のような音声になります。どうでしょう、バスドラムとベースが抜けている感じになっているでしょうか。
低域カットしたとはいえバサッとイコライザーでカットしたのとは違い、低域で鳴っている残響音などが残っているのをスペクトラムアナライザーからも確認できます。
2.ミックス音作成
次に、先ほどカットした低域部を埋めるような音(ベースやバスドラムのフレーズ)を作成します。今回は、適当にReasonで同じテンポのループ音を作ってみました。7秒ほどの短いものです。
ループなどではなくちゃんとした伴奏やフレーズを作って頂いてももちろんかまいません。
3.ミックス
RadioLineを使って先ほど低域カットした音と作った音をミックスしていきます。下のように1トラック目と1トラック目にタイミングが合うよう並べます(ループ再生しながら少しずつ左右キーでずらしたりしながらそろえる手もあります、詳しい操作方法はエレメントをご覧下さい)。
今回作ったのはループ音でしたので、コピーして次々に貼り付けて長さを稼ぎます(ここらへんの操作は、つなげて再構築も参考になります)。
全部並べたらこのようにコンテキストメニューの「結合」を選ぶことで一つのエレメントにすることもできます。
最後に各トラックの音量を調整して完成です。トラック設定エリアから設定して下さい。
4.仕上げ
RadioLineのツールバーの「音声保存」から音声ファイルに保存します。
後は、SoundEngineで開いてDCオフセットやオートマキシマイズなどのマスタリングを行うのもよいでしょう。ちょっと適当に作りすぎたかもしれませんが、最終的にサンプルはこのようになりました。
このような感じで簡単にリミックスを楽しむことができます。