前回に続きまして、今回も「音楽や効果音がいいなと思うスマートフォンのゲームアプリを教えて」というアンケートについて考察してみます。
が、その前に。
私個人的に、試しにパズル&ドラゴンズをやってみました。落ちものパズルでブロックを消し、その具合によって敵への攻撃力が変わるシステムがなかなか面白いですね。
RPGと考えると、ドラクエ世代としてはもう少しフィールドを歩き回る感じも欲しい気もします。が、スマートフォンでやるゲームであることを考えると、ちょうどいいのかなとも思いました。
音的には、連鎖してる時の音階が上がっていく音、そしてその直後に敵に攻撃する時の音が気持ちいいなと思いました。あと、ボス戦のBGMを聴いてガンダム(結構新しい世代の)を思い出したのは私だけでしょうか? 似たような音楽って無いとは思うんですけど。
なぜなのか思いつく方がいらっしゃいましたら、コメント下さい。
ではここから本題。
ゲームとは言え音楽主体のものも
アンケートの結果を見ていて気付いたのは、音楽を主体としたアプリがいくつかあることです。
アンケートのテーマからすると当たり前ではありますが、ただ音楽を再生するアプリもある、ということが少し驚きです。改めて考えても既にゲームではないですね(笑)
例えば『NAMCO Sound Player』というアプリ。(85円です) 前回の気になるキーワードPart1の最後でも取り上げたやつです。
これは、起動すると画面にAkaiサンプラーのパッドのようなボタンが16個並んでいて、過去にNAMCOから発売されたゲームの音がそれぞれのパッドに入っています。「サンプラーのパッドのようなボタン」と言いましたが、サンプラーそのものですね。
ダウンロードをしたばかりの初期状態では、有名なシューティングゲーム「ゼビウス」の音が入っています。他のゲームの音は追加で購入することになります。
このアプリが売れているかどうかは判りませんが、有料アプリとして成立するくらいゲーム音の需要があるとメーカーが見ているということですね。
あと、『Cytus』という音ゲー的なゲームアプリも挙げて頂きました。音楽自体がゲームになる、という流れを作ったのはBEAT MANIAとかパラッパラッパーくらいからだったでしょうか。(ファミコン時代からあったのかもしれませんが。)
こういうのは『リズムゲー』と言ったりもしますね。音楽のリズムに合わせてボタンを押すという動作のゲームですが、難易度の高い曲になるとテンポが早く音も複雑です。そんな複雑な楽曲をいかにして良い曲にまとめるか、というのも制作者の腕が問われるところです。
音楽を制作する方とその音楽を攻略する方の対決と捉えることが出来るかもしれませんね(笑)
気になるキーワードPart2
ここからは気になるキーワードPart2です。
☆パズルをしているときのポップな音楽が耳に残りやすく、ゲームの面白さを助長しているようにも感じます
私も試しにやってみた『パズル&ドラゴン』についてです。確かにポップな音楽でパズルも楽しくなる感じがありました。あと、ボス戦では音楽が変わって、ハラハラ感が出ています。こういう感じで、程よく耳に残る音楽ってゲームの良さを倍増させますね。三国無双のプレイ中のハードなギター音は、気持ちが盛り上がるし無双してる気分が高まって好きでした。
☆スポーツゲームのリアルな音で爽快感が更に増す
例えば野球でホームランを打った時の「カーン!!」という音とか、サッカーでシュートが入った時の歓声とか、こういうのがあるかないかでかなり雰囲気が違いますね。バットで芯を捉えた時の爽快感って、やはりゲームでは音でしか表現できないわけで、『ホームランバースト』というアプリではそれがリアルに再現されているようです。音が爽快感を高めるということはよくあると思います。
☆状況によって変わる効果音のおかげで、パズルに集中出来る
『Birzzle Friends』というアプリについて、こういう声が聞かれました。テトリスやぷよぷよなどもですが、落ちものパズルだと次に落ちてくるものが画面の右上に表示されてたりとか、現在の状況がパズル本体画面の外側に表示されてたりすることもあります。が、そういった状況が音で判断できるとパズルにだけ集中ができますね。「そこまで見てこその落ちものパズル」と言われたらそれまでですが(笑)
緊迫している場面でゆったりとした音楽が鳴っているとなんだか盛り上がらない気はします。流れる音楽によって「あ、失敗して終わっちゃった・・・」というくらいの気持ちが「あ゛~ミスった~くそーーーー!!!」くらいになるようなこともありそうです。
さいごに
というわけで、音楽主体のゲームについてと、気になるキーワードPart2でしたが、共感して頂けたでしょうか?
映像に対してBGMを付ける場合、全く同じ場面でもBGMが違うだけで別な印象になるそうです。
例えば、マラソンをしている場面にエレキギターのハードなサウンドを付けると、今まさに競技をしている緊迫した場面に見えます。が、ストリングス系のゆったりとした音楽を付けると、エンディング的に過去を思い出している雰囲気に見えたりします。面白いですよね。音楽によって印象が変わってしまうんです。
もちろんゲームでも全く同じことが言えますね。
シドーと戦っている場面ではやはりあの音楽なわけで、そこで城の音楽を流して画面も少しもやもやさせたら、最後の戦いを終えて城に帰ってから辛かった戦いを思い出している場面に見えちゃいます、たぶん。(ドラクエ2をやっていない方は判りませんね。例えがアレですみません。)
クリエイター視点で注意しながらゲームや映画、ドラマなどの音を聴いてみたりすると、結構いろいろな発見があるものです。皆さんもぜひクリエイター視点でゲーム音を聴いてみてください。
まだもう少し続ける予定ですので、次回をお楽しみに!