デジタル広告について色々と議論されているようです。(発端は、flipboardのPRがうまいなと思ってデジタル広告について考えてみようかと、、、)
デジタル広告のクリックとコンバージョンの相関は無し!?
最近みた記事に「Facebook、Google、Twitterの広告責任者がクリックの価値について激論」」ってのがあったんだけど、この中で色々と議論されていた。ここでは
デジタル広告キャンペーンの1/3は、近いうちにクリック以外の指標で測られるようになる」
とのこと。(リーチや頻度は「リーチとは」に説明が色々と書いてある。)
また、このクリックの価値について最終的に
クリックと現実のコンバージョンには実際相関はない
ということがかかれている。たしかにオフラインでは相関は生まれないし、認知=クリックでもないし。ということで、デジタル広告ではまだまだ広告主との折り合いは、完全にはうまく言ってないのかもしれない。
量の広告と質の広告がある?
私が思うに広告には2種類あるんじゃないかと思う。より素早く広く伝達し購入者との距離を近づけ売上数を増やすための広告とブランドを増してより高い認知レベルとより高い価格をもたらす広告。
前者についてはデジタル広告では得意なところだろう。見る人によりマッチした広告を出したり、色々なデータを定量的に測定することができる。しかし、後者となるとデジタル上では、現状ステレスマーケッティング的になることが多いと思う。
テレビではCMという時間枠があるので、ある程度そこで有名人を利用したりして付加価値をアピールしたりしているし、そもそも番組のスポンサーでもあるので番組の中でも色々な宣伝は行っているかと思う。
そんなかんじで、テレビでは質の広告が馴染んでいるんだと思うんだけど、デジタルの世界ではまだまだ馴染んでいるとは言えないと思う。(最近ではスマホだったりタブレットが普及してきたのでデジタル広告でもそこら辺りも変化していってるかもしれないが。)
なお、「アメーバ、芸能人のブログ広告に「PRマーク」導入 ステマ撲滅へ – ねとらぼ」という動きもあるようだ。
マズローの自己実現理論で高付加価値な広告?
そもそも広告による付加価値ってなんだろうってことですが、マーケッティングでもよく使われるマズローの「自己実現理論 – Wikipedia」あたりから考えてみることはできるかもしれませんね。
広告の力でより欲求階層のピラミッドの高い位置へ引っ張っていくことができれば質の広告としては成功なんでしょうか。(ここらへんそもそもマーケッティグとも言えるかもしれませんが、後付で行うということで)
デジタルの世界では、「データは簡単にすぐにコピー可能である」というのが特徴ですが、この欲求段階というのを表現することはできるのでしょうか?現実世界では、希少性や偏りが意味をもたらすことが多々あります。というか絶対的価値より相対的価値の方が重要だったりすることが多いのではないでしょうか。
ビットコインの希少性にヒントが?
貧者のメディアであるデジタルメディアがどう高貴なものを組み込むことができるかという話になるんでしょうけど、一つのヒントはビットコインにあるかもしれないなと。(ビットコインについて知らない人は、Bitcoin P2Pベースの仮想通貨を)
ビットコインは、文化的な歴史的な崇高性はないと思うのですが、数学的な希少性があります。(ただビットコインのページをみると、色々なメディアのロゴがあることから、ブランドによるバックアップはありますね)
今はこれがどうデジタル広告と絡み合うかはわかりませんが、デジタル世界の高貴なものはこんな感じで数学的な希少性から生まれるかもしれないなとふと思ったのでした。(IPV4がIPV6に勝るものはまさに希少性ですし)