ビットコインの価値について素人ながら考えてみようかと。
電子通貨の先駆けとして技術的な礎に
よくパッと思われるのは、ねずみ講だったり投資詐欺だったり価値のないゴミデータだったり。確かに報道の仕方によってはそう伝わってしまうこともあるし、もちろん各国政府の扱いによってはそういうものに認定されてしまう可能性はあるかもしれません。
でも時価総額が1兆円程になった今でも、まだ各国政府はビットコインを完全に否定してはいません。ネガティブな意見を発表している政府や中央銀行もいますが、ビットコイン自体を否定したものではないでしょう。(投資的なリスクが大きいとか、信用貨幣との交換を制限したりでしょうか。米国ではマネーロンダリング防止法への準拠など?)
ただもしビットコイン自体がだめになったとしても、未来の電子通貨の先駆けとして歴史に名を残すのは確実だとは思うし技術的な礎にもなることでしょう。
ビットコインは技術やソフトウェア・ハードウェアなどの基盤全て
ビットコインという言葉を聴くと何かデータのような一片のものを思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか?しかしビットコインで重要なのは、プロトコルやネットワーク、アプリケーションの方ではないでしょうか。つまりそれを支える基盤・インフラの方です。
いわゆるビットコインと呼んでいるものは、ウェブにおけるHTMLの部分ではないでしょうか。HTMLだけでは価値があるようには思えません。ここにHTTPというプロトコルとHTMLを表示するブラウザ、HTMLを送り出すウェブサーバーやインターネットという伝送路があって始めてウェブが存在します(他にも支えるものは数々あると思いますが)。
なんで初めて聞いた人がビットコインに価値がないと思ってしまうのは、当然だとは思います。ビットコインはオープンな通貨プロトコル(暗号化やP2Pを含め)とそれに基づくアプリケーションや物理的演算ネットワークなどなどその全てだと思います。(さらには、ビットコインを使ったゲームや取引システムや市場システムなど色々あるかもしれませんし、この先それらは増えていくことでしょう)
もしかすると皆さんがビットコインだと思っているものは、実際は秘密鍵でしかないかもしれません。確かに秘密鍵だけではゴミデータかもしれませんが、その背景にはたくさんの基盤があります。
先に上げたウェブや電子メールも基盤の上に成り立つものです。ということで、今まで電子的な通貨のオープンプロトコルが無かったのがようやく成長をし始めたところなんじゃないでしょうか。だから、ビットコインをゴミデータと呼ばないで!w