ダイナミックフィルターは、LPF(ローパスフィルター)のカット周波数を色々な方法で動かしながらフィルタリングするエフェクターです。テクノっぽいサウンドにしたい場合などに使用すると面白い効果を発揮するかもしれません。
ヘルプカフェでの動画解説版は、「19. オートワウをかけたい!~ダイナミックフィルター (1:13) | SoundEngine #3 エフェクト」です。
画面
その他メニューのダイナミックフィルターを選択すると下のような画面が表示されます。
- タイプ
- カット周波数の動かし方(波の形)を選択します。Envelope(エンベロープ(音量変化))、Sine(サイン波)、Sauare(矩形波)、Saw(鋸波)、Triangle(三角波)、Random(乱数)から選択可能です。
- 周波数
- タイプで設定した波の周波数を設定します。Envelopeを設定した場合のみ周波数の値は無視されます。
- 振幅
- 波に対しどのぐらいカット周波数を動かすかを設定します。小さくすると狭い範囲を動きながらフィルタリングし、大きくすると広い範囲を動きながらフィルタリングします。
- シフト
- 波をどのぐらいシフトするか設定します。小さくすると低い周波数をフィルタリングすることができ、大きくすると高い周波数をフィルタリングすることができます。
- レゾナンス
- フィルターの共鳴度を設定します。大きくするほど、カット周波数に山を作り癖のあるフィルタリングになります。
- 位相
- 左右のカット周波数の波の位相を設定します。位相を50%にすると逆位相になります。Envelopeを設定した場合のみ周波数の値は無視されます。
- 歪み
- フィルタリングした音を歪ませます。TB-303の有名なベース音のようにさらに癖のある音作りが可能です。
- 効果/原音
- フィルタリングした音と原音との配合率を設定します。100%で不自然になる場合には値を下げて不自然さを軽減させるとよいでしょう。
- 音量
- 最終的な出力レベルを調整します。出力がレベルオーバーして歪んでしまう場合に下げて下さい。
ライブラリー
ライブラリーでは、よく使えそうなパラメーター設定をそろえています。
- エンベロープフィルター1
- 音量に合せてフィルタリングします。レゾナンスが低めで落ち着いた感じでしょうか。シフトを変更してかかりのよいところを探してみるとよいかもしれません。
- エンベロープフィルター2
- 音量に合せてフィルタリングします。レゾナンスが高めでテクノっぽい音になるかもしれません。カット周波数が低すぎる場合は、シフトを上げて下さい。
- エンベロープフィルター3
- 音量に合せてフィルタリングします。テクノっぽい音にします。歪みを調整して音の雰囲気を色々変えてみるとよいかも知れません。
- コンピュータサウンド
- 一昔のコンピュータ音っぽい感じにします。周波数を変えて混沌とした感じをよりいっそう高めてもよいかもしれません。
- スイープフィルター1
- カット周波数が上下にゆっくりと動いていく感じです。パッドなどにかけるとよいかもしれません。
- スイープフィルター2
- スイープフィルター1よりさらにゆっくり動くフィルターです。
- スローフィルター
- スロー再生しているかのようなフィルターです。位相や効果/原音を変更してパッドなどにかけても面白い効果が得られるかもしれません。
- テクノフィルター
- 激しいの動きフィルターになります。周波数をリズムと合せたりすると面白いかもしれません。
- デジタルフィルター
- 高域にデジタルっぽさを出すフィルターです。周波数をリズムと合せたりすると面白いかもしれません。
- ノイジーサウンド
- 低域と高域に移動するフィルターです。耳障りな音になります。
- ファミコンサウンド1
- ファミコンのような音を再現するフィルターです。周波数を変えて雰囲気を変えることができます。
- ファミコンサウンド2
- ファミコンサウンド1よりも素早い動きのフィルターです。歪みを変えてみると面白いかもしれません。
- ポコポコサウンド
- ポコッという音を出すフィルターです。
- ワープサウンド
- ワープ音を再現するフィルターです。周波数や振幅を変えてスピード感を変更できます。