コンプレッサーは、大きな音を圧縮して音量のばらつきを小さくするために使用します。楽器音やボーカル音などマイクを使って録音した音は音量にばらつきがでやすい傾向にありますので、それを聞きやすくします。また、アタックを遅らせることで、楽器音・ドラムループのアタック感を強めることも可能です。
コンプレッサーでは、入力音量の検知にRMSを用います。そのためスレッショルドの設定では、レベルメーター画面の白い線を参考にするとよいでしょう。
ヘルプカフェでの動画解説版は、「12. 音声ファイルの音圧を自然に上げたい!~コンプレッサー (1:30) | SoundEngine #2 編集」です。
画面
画面上部の音量メニューからコンプレッサー(音量圧縮)を選択すると次のような画面が表示されます。
- スレッショルド
- これより上の音量の音を圧縮します。レベルメーターの白い線や平均音量を参考に設定するとよいでしょう。
- アタック
- 圧縮の始まりが検知されてから実際に圧縮が開始されるまでの時間を設定します。
- リリース
- 圧縮の終わりが検知されてから実際に圧縮が終了されるまでの時間を設定します。
- レシオ
- 圧縮の度合いを設定します。
- ステレオリンク
- 左右のコンプレッサーの同期率を設定します。同期させることでステレオ感がおかしくならないようにします。
- 音量
- 最終的出力音量レベルを調整します。
- マキシマイズ
- 圧縮で小さくなった音量を稼ぐ割合です。オートマキシマイズと同じ音量調整アルゴリズムのためクリッピングノイズがあまり発生しません。
ライブラリー
- ジャズ
- ジャズっぽい楽器・音楽向けの設定です。軽くコンプレッサーを掛けます。
- ステレオコンプレッサー
- 左右の圧縮量が常に同じになるので、ステレオ感を壊したくない音源に対して有効的です。
- ソフトリミッター
- 軽いリミッター的な圧縮をします。
- ダンス・テクノ
- ベースやバスドラムが際立つように圧縮する設定です。
- ドラム
- ドラムループなどに掛けてアタック感を出します。
- ボーカル
- 生録音したボーカル・ナレーションのばらつきを小さくし聞きやすくします。スレッショルドを適時調整して使って下さい。
- ポップス
- J-POPなどの音楽向けの設定です。テープ音源やレコード音源のマスタリングに有効的です。
- マスターコンプレッサー
- 自作音源の最終的な圧縮に有効的です。薄くコンプレッサーをかけ聞きやすくします。