SoundEngineには、音量を自動調整するエフェクトとしてノーマライズとオートマキシマイズがあります。これらの違いについて簡単に説明します。
ノーマライズ(正規化)
ノーマライズは、音質(周波数特性や音圧感、歪み量など)が変化しない範囲で音量レベルを最大にします。音声ファイルの最大音量レベルを調べそれが最大になるよう音量を上げます(詳しくは、ノーマライズとはを参照して下さい)。
最大音量は、SoundEngineでは音声ファイルを開いた後、解析タブの「最大音量」というところに表示されます。
ちなみにこのような波形を用いました。
また、ノーマライズ後はこのようになり
最大音量は0.0dB(最大音量)になっていることがわかります。
メリットとしては、処理による歪みが発生しないことです。デメリットとしては、聴覚的音量感をそろえる(均一化する)ことができない点や突発的ピークが存在する場合あまり音量を上げることができないという問題があります。
音声素材などこれから利用する可能性のあるものは、オートマキシマイズよりもノーマライズの方が歪みが発生しないのでよいでしょう。
オートマキシマイズ
自作の音声ファイルをCDに焼いてコンポで聴いたりやiPodなどに入れてヘッドホンで聞いた場合、ノーマライズしたにもかかわらず市販のCDに比べ音量が小さいということがよくあります。
また、市販の音楽などを組み合わせて聴いた場合にも、各楽曲同士の音量がバラバラであることがよくあります。
オートマキシマイズでは、そういった様々な音・音声・楽曲などの音量を悩むことなく自動的に聴覚的にそろえさらにはノーマライズ以上に音量を上げることも可能です。
音声ファイルの聴覚的音量の基準は、解析タブの「オートマキシマイズ平均音量」に表示されます。
この時の波形は、
これをオートマキシマイズで-13dB(ライブラリーでは-13dB(J-POP))をかけると
ノーマライズの時よりも音量が上がっています。オートマキシマイズ平均音量もほぼ-13dBになっていることがわかります。
これを使うことで、録音した波形の音量を簡単に市販CDレベルまで上げたり、市販CDのようにすでにノーマライズできない状態のもの同士の音量調整を行うことができます。大切な音・長く保存したい音・誰かにあげる音であれば、音量をそろえるという配慮はきっと深層心理に影響を与えることでしょう。
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