「7月の消費者物価0.7%上昇 2カ月連続プラス」という感じで消費者物価指数が発表されたようだ。
消費者物価指数が伸びているということでアベノミクスが目指す正常な経済に少しずつ近づいている感じもするが、いやいやちょっと待ってほしい。
CPIとコアコアのCPIの推移をみると、何か違う側面も見えてきたり?
実際の7月の数値は、「統計局ホームページ/全国(最新の月次結果の概要)」にあります。
2013年4月の時点では、CPIは-0.7・コアコアCPIは-0.6で差は0.1。今回発表された7月はCPIは0.7・コアコアCPIは-0.1で差は0.8。6月を見ても乖離は広がっている感じがする。
CPIとコアコアCPIの差は、生鮮食品や食料・エネルギーを含めるかどうかなので、これが示すのは、全体的に物価は上がっているがエネルギーの値上がりをなかなかその他のものの価格に転嫁できていないってことなんじゃないかと思う。
そう、全体の値上がりの速度がエネルギーの値上がり速度に追い付いてないような。
エネルギー価格は、日本の場合ほぼ輸入だから元値と為替の掛け合わせ。4月からは為替の変化は小さいので、どちらかというと元値が上がっているからなんでしょう。元値も為替とも国民の需要供給だけで決まるものではなく、金融市場の需要供給に大きく連動するようなものです。
需要が大きく伸びているわけではないのに値段が上がってたとしたら、これはまさにスタグフレーションの足音だったりも、、、事実「4~6月期実質GDP、年率2.6%増 3期連続プラス」によれば、
GDPデフレーターは前年同期と比べてマイナス0.3%。15四半期連続で前年を下回った。
と、デフレ継続しているし。
そういえば一時乱高下した国債金利もこれを見るにまた下落し続けているようですね。民間に資金需要なんてなかったってか?
つーわけで、庶民はまだまだ苦しむってわけですね。給料は伸びないわ、可処分所得は減るわで、いい加減にしろって感じではありますが(あれ、誰に言っているんだろう)まして、「物価が上がったということは景気がいい」なんて確信犯的ミスリードから消費税上げますとか、あほかと。