前回のコーラスやディレイを使ってモノラル音声にステレオ感を付加する方法の続きです。
スペースイコライザーを使う
最後はスペースイコライザーを使う方法です。
前回からお読み頂いている方ならもうお判りですね? 空間メニューにあります。
まずはライブラリーから『ステレオ感の付加1』を選択してみましょう。若干ですがステレオ感が付加されます。
『レベル』を左右どちらかに回すことで、ステレオ感に変化を付けられます。また、他のパラメーターを少しずつ変化させると、ステレオ感の雰囲気が変わっていきます。
設定によっては、全くステレオ感を感じないかもしれません。結構難しいんですよね。
設定のコツ?
設定のコツと言えるレベルかどうか判りませんが、以下のような方法が良いかもしれません。(音声によっても異なります。)
まずヴィジュアル画面のスペクトラムアナライザーで、スペースイコライザーを掛けたい音声が強く含まれている音域を確認します。以下の音声だと150~1500Hzくらいでしょうか。
『最小周波数』と『最大周波数』をそれに合わせます。『幅』は0程度に設定、『レベル』を-3dbまたは3db程度にします。ここで音が歪んでしまう場合は、『音量』で歪まない程度まで下げます。あと、『効果/原音』を100%にしておくと設定しやすいかもしれません。
そして、『サイズ』を変更していくと効果が強くなったり弱くなったりいろいろ変化するので、ちょうど良い値にします。
更にここで『幅』を上げていくとステレオ感が強くなることもあります。
私はこんな手順で設定しています。ここまでやった後に更にパラメーターを設定することもありますが。
以下が今回の設定例です。
これもパラメーターを記述しておきますが・・・適切な設定は音によってかなり異なるので、あまり使えないかもしれません。
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[Effector] EffectorName=Space EQ Parameter1=6.1 Parameter2=141.691 Parameter3=1748.29 Parameter4=1.92 Parameter5=3 Parameter6=100 Parameter7=-2.88 |
はい、既にお判りのようにヘルプカフェで解説しています。
⇒ モノラル音声にステレオ感を付ける方法Part3~スペースイコライザー (1:12)
さいごに
いかがだったでしょうか?
今回の企画では3つの方法を使ってモノラル音声にステレオ感を付加してみました。
他にも、別なエフェクトを使う方法や、エフェクトを使わず編集機能だけの方法もあります。
が、少し手間にもなる場合が多いので今回は3つに絞らせて頂きました。やはり簡単で効果的な方法が良いですよね。
というわけで、今回の方法をいろいろ試してみてくださいね!
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