SoundEngineでモノラル音にステレオ感を付ける方法(1) 【チュートリアル】


楽曲制作において、ミックス時に音に迫力を出したいとか、左右に広げたいなんていうことが多々あります。

左右に広げる=ステレオ感を付加する、ということになると思います。(別な意味合いもありますかね?)

というわけで、SoundEngineを使ってモノラル音声にステレオ感を付加する方法をいくつかご紹介します。

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ここでいうモノラル音声というのは、オーディオファイル的には左右2chのステレオ仕様ですが、左右の音声が全く同じ音声でありモノラル音声として聴こえるもの、ということなのでご注意を。

ちなみにこの記事は、ヘルプカフェとの連動企画ですので、そちらも参考に。

コーラスを使う

まずはコーラスを使った方法です。

コーラスは空間メニュー内にあります。

エフェクト『コーラス』画面

エフェクト『コーラス』画面

まず、ライブラリーからコーラス1などを選択してみましょう。するとコーラス独特なうねりが少し加わりつつ、左右に広がって聴こえます。

このうねりの感じやステレオ感は選択するライブラリーによって違います。

コーラスにおいてステレオ感をコントロールするには、『位相』『広がり』という2つのパラメーターを使います。

『位相』は50%、『広がり』は100%の時が最も広がっている状態です。

コーラスでステレオ感を強く付加する設定例

コーラスでステレオ感を強く付加する設定例

この設定を、v5から追加されたエフェクター画面のパラメータータブで使えるように、以下に記述しておきます。コピーペーストで反映されますので、使ってみてください。

また注意点として、『位相』を0%または100%にしたり、広がりを-100%にするとステレオ感は付加されません。ここは覚えておきましょう。

ヘルプカフェでこのコーラスを使う方法を解説しています。

モノラル音声にステレオ感を付ける方法Part1~コーラス (1:04)

ディレイ(エコー)を使う

次はディレイを使った方法です。

ディレイも空間メニュー内にあります。

エフェクト『ディレイ(エコー)』画面

エフェクト『ディレイ(エコー)』画面

最も簡単にステレオ感を付加したいなら、ライブラリーから『ダブリング』を選択してみましょう。画面下部のバイパスを使って元の音と切り替えて、聴き比べてみてください。ステレオ感が付加されていると思います。

更にステレオ感を強くしたい場合には、『広がり』を0%にしたり『効果/原音』を100%にしたりします。

また、ディレイでステレオ感を付加する場合に重要なのは『オフセット』です。ここが0ですとモノラル音声になります。音によって-30~30msの間くらいにするといいでしょう。

ディレイでステレオ感を強く付加する場合の設定例

ディレイでステレオ感を強く付加する場合の設定例

こちらの設定もパラメーターを以下に記述しておきます。

あと、このオフセットについて。

-40ms以下または40以上msですと左右への広がりというよりは、ディレイという感じが強くなります。

これは、人間は20msを越えたあたりから音に遅れを感じてきてしまうことによります。それ以下だと遅れとしては認識が難しいです。(敏感な人は感じる場合もあります。)

アタックが遅めのストリングスなどだと比較的大きめで良いです。30msくらいでもいいと思います。

ピアノやクリーンギターなどアタックが早めで強めの音だと小さめに設定すると良いと思います。20msでも値としては大きいかもしれないので、10ms程度で良いと思います。

もちろんこれもヘルプカフェで解説しています。

モノラル音声にステレオ感を付ける方法Part2~ディレイ (1:13)

この続きはSoundEngineでモノラル音にステレオ感を付ける方法(2)で。

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