外部から音を取り込む際には、マイク入力やライン入力などから行います。入力ソースを低ノイズで入力のままにパソコンに取り込むための最低限必要な手順のひとつとして、録音レベルを適切に設定するというのがあります。
今回は録音の入力レベルについて解説してみたいと思います。例として入力レベルが高い場合と低い場合について考えてみます。
入力レベルが高い場合
通常、入力装置が録音できる音量には限界があります。限界以上の音量を入力した場合、レベルが飽和して波形が変化してしまいます。レベルの飽和はノイズの原因となるだけでなく、音が歪んでしまい音質が変化してしまいます。また、SN比も低下します。
入力レベルが低い場合
一方、入力レベルが低い場合はどうなるでしょうか。この場合はレベルの飽和によるノイズや歪みは避けられます。しかしながら、今度は装置特有のノイズや量子化ノイズの音量が相対的に大きくなります。ノーマライズしてもこれらのノイズも一緒に増幅されてしまうため、結果としてSN比の低下を引き起こしてしまいます。
適切な録音レベルを見つけるには…
では適切に録音を行うにはどうしたら良いでしょうか。入力ソースの種類にも依存しますが、経験的には-3dBから-6dBの間が最大レベルとなるように合わせると良いようです。SoundEngineではレベルメータが付いていますので、これで入力レベルを確認しながら入力源のボリュームを調整すると良いでしょう。
今回は録音時の入力レベルについて簡単に解説しました。次回は具体例を交えながら録音について解説していきたいと思います。
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