エンコードした圧縮音声(非可逆圧縮タイプのMP3,WMA,OGG,AACなど)をデコードして再度無圧縮なWAVへ戻した場合やサンプリングレートを変換した場合に下のように高域が消えてしまうことがあります。このような場合イコライザーを使った音質補正では、すでに失われてしまった高域をどうすることもできません。
![high_cut.png](https://soundengine.jp/backend/?plugin=ref&page=services%2Ftips%2F2008-09-03&src=high_cut.png)
今回は、そんな時に高域を補完する(擬似的に埋め合わせる)ことができるSoundEngineのエフェクト「ハイジェネレーター」の使い方を紹介します。
高域の調査
まず初めにどこから高域が失われているか少なくなっているかを調べます。調べ方としては、SoundEngineで再生しながらスペクトラムアナライザーを見て確認します。上の例を拡大してみると11kHzあたりからなくなっているのがわかります。
![11khz.png](https://soundengine.jp/backend/?plugin=ref&page=services%2Ftips%2F2008-09-03&src=11khz.png)
ハイジェネレーター
次に音質メニューからハイジェネレーターを選択して
![quality_menu.png](https://soundengine.jp/backend/?plugin=ref&page=services%2Ftips%2F2008-09-03&src=quality_menu.png)
エフェクトの画面を出します。
![high_generator_view.png](https://soundengine.jp/backend/?plugin=ref&page=services%2Ftips%2F2008-09-03&src=high_generator_view.png)
先ほど調べた失われてた高域の周波数をHPFに入力します。
![hpf.png](https://soundengine.jp/backend/?plugin=ref&page=services%2Ftips%2F2008-09-03&src=hpf.png)
次に効果を調整します。高域が滑らかにつながるぐらいまで効果を上げます。
![wet.png](https://soundengine.jp/backend/?plugin=ref&page=services%2Ftips%2F2008-09-03&src=wet.png)
このあとノイズが目立ったり高域が右上がりだったりする場合にはLPFを下げていって下さい。
![lpf.png](https://soundengine.jp/backend/?plugin=ref&page=services%2Ftips%2F2008-09-03&src=lpf.png)
最後にプレビューしながらレベルメーターがレベルオーバーしないように音量を調整して下さい。
![gain.png](https://soundengine.jp/backend/?plugin=ref&page=services%2Ftips%2F2008-09-03&src=gain.png)
OKボタンを押して高域補完が完了します。マスタリング時に高域(倍音)が不足している場合などにも利用できるかもしれません。