前回は、サラウンド2chモードで録音した音や無音を録音してみました。今回は、ウィンドスクリーンを使って録音してみます。
ウィンドスクリーン
ZOOM H2には最初から専用のウィンドスクリーンがついていて、それを着けることで屋外録音時に風が当たる音を軽減できるというものです。スポンジのような素材でできていて、とっても軽いものです。このウィンドスクリーンを取り付けるとZOOM H2はとってもかわいくなります(シェーバーからきのこへと変身)。
ということで、実際にこのウィンドスクリーンを使うとどう音が変化するのか、そして風除けの役目をちゃんと果たしてくれるのか録音テストしてみました。
屋外録音テスト
ウィンドスクリーンの録音のテストをしてみようということで、近くの川で音を撮ってみました。この日の川はわりと水量も多く、ピンクノイズに似た音でした(高域があまり多くはないので、そこの部分での録音比較はできていないかもしれません)。
ウィンドスクリーンなし
まずはウィンドスクリーンを使用しないでそのままFRONTモードで録音してみました。波形を見てもらえればわかりますが、ところどころ風の音が入るという結果に。風自体は、人間の耳にはあまり聞こえない程度のゆるい心地よいものでしたが、それでもマイクには大きな音として入ってしまうようです(川の音がそんなに大きくなかったということもありますが)。
その時の音声。一分ぐらいあります。ヘッドホンなどで聞くとわかりますが、風の音がもろ入ってます。
ウィンドスクリーンあり
ウィンドスクリーンをつけるとさすがにあまり風の音を拾わなくなりました。先ほどと同じぐらいの風でも影響は波形の通り小さくなってます(同時に撮ったわけではないので比較対照としては不十分ですが、、、)。
その時の音声。同様に一分ぐらいあります。小さな風による影響はかなり少ないです。
聞き比べた感じでは、ウィンドスクリーンをつけると若干高域と低域が弱くなってる感じがしました(上の音声ファイルでは圧縮されているためわかりづらいかもしれません)。ということで、録音したwavファイルをスペクトルで比較してみることにします。
ウィンドスクリーンをつける前(赤)とつけた後(緑)でなるべく定常的な音(川の音だけが入っている部分)のスペクトルを重ねて表示した画像が下になります。低域(0-80Hz)と高域(8-12kHz)部分で若干ウィンドウスクリーンをつけたほうが低くなっている部分がみられますが、全体的にそんなに変わらないかもしれません。
室内録音テスト
おまけで、部屋でミニギターを弾いた時の音も置いておきます。ウィンドスクリーンをつけているのとつけていないのです。非圧縮のWAVで置いておきますので上の川の音よりは音質的違いはわかりやすいかもしれません。
ウィンドスクリーンなし
no_wind_screen_guitar (1.29 MB)
ウィンドスクリーンあり
次回は、電池で録音をする場合にどのぐらい連続的に録音できるか試してみたいと思います。
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